サーミスタThermistor

サーミスタについて

 サーミスタ(thermistor)とは、温度変化に対して電気抵抗が変化する抵抗体の性質を利用して温度変化を読み取るセンサの役割を持たせた半導体製品です。主な用途として各種電子製品の測定を行いたいエリア(外気や製品内部、製品特定部位)等に組み込まれます。測定エリアの温度変化を素子の電気抵抗の変化から読み取り電気的に温度測定を行う事で、電子製品での正常、異常状態の検知制御に関する基礎パーツとなっています。
 昨今、基本として測定が必要だった空調機器等の製品に加えて、自動車や家電、スマートフォンを筆頭に、あらゆる分野で電子制御を行う製品が増加しており、年々サーミスタの需要が増え、そのため用途も多岐に増えており、温度センサとして温度測定、温度制御、温度補償といったものに用いられるほか、その他、湿度センサ、風速センサ、液位センサ、ガスセンサ、赤外線センサ、流量センサ等にも用いられるようになっています。

温度センサ

 温度センサとは、温度が上がると抵抗値が下がる負の温度係数を有するNTCサーミスタ(Negative Temperature Coefficient Thermistor)を用途に合わせ、最適な形状に加工したセンサです。東北芝浦電子で製造している温度センサの用途には、主にオーブンレンジ(庫内)用や給湯器(燃焼室)用、サーボアンプ(産業機械のモーター制御)用、複写機等(定着・加圧ローラ温度検知)用などがあります。

湿度センサ

 サーミスタ絶対湿度センサは、温度センサとして知られているNTCサーミスタを利用しています。特性がよく揃った2個のサーミスタを用いて、1つは外気に触れる環境、もう1つは乾燥空気で密閉された環境に位置させることで、気体の熱伝導率の相違を利用したセンサです。
 この湿度センサは芝浦電子グループ内でも東北芝浦電子のみが製造しており、主に電子レンジの加熱調理仕上がり検知用に用いられております。

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